6人目の人はどんな人? (20/38)



「ここはなんだから....
空き教室に行きませんか?」


「えっ授業とかどうするの?」



疑問形で返したことを
また疑問で返す遥ちゃん。



「私から言っておきます。」


「ん、わかった。」



こうして私達2人は
誰もいない空き教室へと
向かった。



「遥ちゃんとこうやって話すの
始めてですね....。」


若干緊張しつつも
話し始めた私。



「そうだね。先生あまり
生徒と話さないからね。」




「遥ちゃん、その怪我
どうしたんですか?」



いきなり怪我の事を聞かれて
驚いている遥ちゃん。



「なんでもないよ。」


明らかに目が泳いでる。




「正直に話して下さい。
ゆっくりでいいです。」


私がそう言うと



「なんでいきなり
そういうこと言うの!?
今まで聞いてこなかったくせに」



いきなり遥ちゃんが
怒り出した。



けど無理もない。
私はみんなの話を聞いて
こなかったのは事実だから。



「私...人と話すことが苦手で、
相手から話してくれたら
大丈夫なんだけど.....
自分から聞くのは怖かったの。」



「.....。」



私の話をきく遥ちゃん。



「生徒のこともわかってる
つもりでいた。
助けているつもりでいた。
自己満って後で知ったけどね。」



「うん。」




「みんな私に対する態度が
友達感覚になってきてね....
なんていうか嫌だった。
先生として接してほしかった。
頼ってほしかった。」



私は今思っていることを
正直に遥ちゃんに、伝えた。




「けどそれを自分で
言わなきゃ変われないよね。
気づくのが遅すぎた。
相沢さんが言ってくれて
ようやく気づいたの。」



私から相沢さんという単語が
でてくるのが予想外だったのか



「え?相沢さん?」



聞き返してきた。