6人目の人はどんな人? (9/38)






キーンコーンカーンコーン



授業終わりの鐘がなる。


「よっしゃ、遊ぼ!」


「サッカー!」

「バレーがいい~」



生徒達が教室を飛び出した。


私は教室のみんなの席に
視線をうつす。



「あ、」


相沢さんを発見した。

みんなと遊ばずに
一人小説を読んでいる。



「あの.....相沢さん?」


私は勇気を出して相沢さんに
近づいて喋りかけた。



相沢さんとは滅多に
喋ったことがない。


私って一応この子達の担任。

喋ったことがない人がいるなんて
本当にありえない。


私は悲しくなった。




「何ですか?」


見た目とは違い
可愛らしい声。



「あ...あのね...
今日授業を聞いてくれて
ありがとう....っ!」


「そんなの当たり前です。
授業聞かなきゃ学校に
きている意味ないので。」



ツンとした喋り方。



でも私は私と言葉を
交わしてくれることが
とても嬉しかった。



「うん..!そうよね!
でも....ありがとう...!」





ついつい笑顔になって
話す。




すると相沢さんも
ニコッと



「いいえ。
どういたしまして。」







可愛らしく笑った。