椎名書店
拾った幸せ (1/9)
「んー、いい朝だぁ」
ほのかにうす暗い。
まだぼやっと青白い早朝四時半。
人なんて全然いない。
野良猫だって寝てる。
寒いけど爽快な朝だ。
鼻唄を歌いながら店の近くまで来ると、シャッターの前に何か見えた。
………千明?
「千明!!」
そう叫ぶと、バッと顔を上げた。
驚きの表情を見せたその顔は、紛れもなく千明だった。
「どこにいたの!?」
「何だその格好!!」
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