椎名書店
囁く両手 (21/21)
千明を探しに来た、あの男。
恋人?
本当は父親?
他には?
他には?
いや、いいんだ。
別に、何だっていいんだ。
とにかく今は
これしかないんだから。
少し躊躇した後、ゆっくりと番号を押す。
数回コールがなった後、"はい"と不機嫌な男の声がした。
「もしもし、椎名と申します─────────
────────────
────────
────
──
←
→