囁く両手 (18/21)




「おっ…お前に関係ない!」

「あるよ、駄目だ出るな」

「うるさいうるさい!!」ガタッ!

「あっ…ちあっ!!」



腕を掴むも振り払われ、逃げるように出ていってしまった千明。


父親ではないと言っていたあの男がどういう存在であれ、千明の体に痣を作っている事には間違いないはず。




「…千明…」






───そうして千明は、正月が終わり店の開店を迎えても来ることはなかった───