言えない陰 (5/13)



「どうもー」

「ありがとうございました」


イブの夜に来た唯一の客。
もう閉店時間。


あれから数時間経った。
千明はまだ下りてこない。



「はぁ…どうしようかな」



千明にだって知られたくない事くらいあるのに…しつこく聞いた俺が悪かったよなぁ…。


途中で逃げるように店戻っちゃって…なんて子供みたいな事したんだろう。



「謝ろう…」