ストーカーLevel1 (6/14)
気がついたら、朝になっていた。
昨日のアレがあったあと、ベッドに潜り込んでそのまま寝てしまったのだ。
学校指定のブレザーに着替え、学校に向かった。
昨日の男に二度と会いたくないので、私は登下校に使う道を変更することにした。
真理子には何か言っておくべきかな。
真理子のことだから、「それは調査する必要があるね」とかなんとか言って変な興味持たれても面倒臭いし。
よし、黙っておこう。
「美月おはよ!」
「あ、おはよ」
教室には、もうすでに真理子がきていた。
真理子とは同じクラス。そして前後の席。
まあ、だから仲良くなったわけなんですが。
私がバッグを机に置いていると、真理子が私に聞いた。
「そういえばさ、最近変質者に遭ったりしてない?」
ドキ、
お前はエスパーなのか、そうなのか真理子。
「え、ど、どしたの、急に」
吃る私。怪し過ぎだろ。
「いや別にwなんかテレビでそういう被害件数が増加してるって言ってたから」
ああなんだ、そういうことか。
「そんなのないよ」
「ならよかったw」