ストーカーLevel7 (1/14)
「沖谷くんっ」
「あ、高橋さん。どうしたの?」
あれ以来、佳奈が沖谷に話しかけている場面をよく目にするようになった気がする。
そんなとき私はなぜか気まずくて、反射的に隠れるか逃げるかしてしまう。
今日はとっさのことだったで、思わず階段下に隠れた。
「私の友達が映画のチケット手に入れたらしいんだけど、急に行けなくなっちゃったからそのチケット貰ったんだぁ」
「そうなんだ。よかったね」
「うん、でさ、沖谷くん一緒に行かない?みんな忙しいらしくて、誘える人他にいない」
「俺彼女いるから、そういうのはちょっと、なんていうか、」
「………それってさぁ、私を女として意識してるってこと?」
「え」
ちょww
なんだこの状況ww
「だって、そういうことでしょ?」
「別にそういうつもりないけどw」
「じゃあいいじゃんっ友達同士で映画くらい行くよね」
「うーん、でも俺がもし反対だったら嫌だから。ごめんね、俺のただの我が儘なんだけどさ」
「彼女のこと、大好きなんだー」
「うん、大好き」
私は恥ずかしくなって、思わず体をよじらせた。
ゴソ。
佳奈と目が合う。
「あれ、美月?てゆーか何してるの、そんなとこで」
「あ、うん、日光浴」
佳奈「えっ?」
美月「……………(;;゚ё゚;;)」
あ、すいません。
逃げてもいいっすか。