ストーカーLevel1 (13/14)
「どうしてアンタみたいな人が私のことハァハァ言ってんのよ」
「だって美月たんは俺の理想の女の子だから」
「……理想って」
「美月たんって、目が大きくて笑顔が可愛くて声も聞くだけでくすぐったくなる」
どこの少女漫画ヒロインだよ。
「それにそのロリータ顔の下に見え隠れするSっ気…!ギャップ!ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
見え隠れさせたつもりは毛頭ないが。
「だから俺のご主人さまになってください美月たん」
「彼女じゃないのかよ!」
「じゃあ彼女だったらいいの…?」
沖谷唯は急に真顔になった。
「あ、いや、そういうわけじゃなくて…」
今まで見なかった真顔の沖谷唯にしどろもどろになる。
(確かに顔は整ってるけど…でも中身はただの変態だ…、何動揺してんだしっかりしろ私!)
「ねえ、彼女ならなってくれる?」
「あ、えっと」
しっかりしっかりしっかり!!