推理~探偵~ (3/13)
「ふむ…、成る程。それではまた後日連絡しますので、連絡先を教えて下さい。」
一通り用紙に目を通した俺はそう言って携帯を取り出す。
依頼人もつられて携帯を取り出し、電話番号を交換した。
「あの…、本当にこれだけでいいのね?」
依頼人はカバンを肩に掛けて立ち上がる。
うわ、趣味のわりぃカバン。
なんの革だよ、それ。
「はい、それはもう沢山の情報をもらいましたので。」
少し嫌味を言ったつもりだ。
まぁ仕事で、人の家庭事情や感情には興味はないからな。
俺がやるのは浮気調査。
それに必要な情報だけ揃えば問題ない。
「ふぅん。わかったわ。」
依頼人は嫌味に気付いたのか、不服そうに事務所を出て行った。
さて、仕事に取り掛かりますかね。
俺はコーヒーを一気に飲み干すと、用紙をもう一度手に取った。