推理~多重人格者~ (12/21)
急ぎ足で校舎の横を抜けて裏庭に着いた僕は、ポケットから箱を取り出した。
そして箱の中にあるメモを手に取る。
『2010.4/1 PM7:00 西倉中裏庭花壇3-1』
このメモ。
ここまでの推理をした僕にとってはもう、なんてことない謎解きだった。
このメモはタイムカプセルの場所を示したものだ。
もちろん僕の記憶にはないが、空白の一年の間にタイムカプセルを埋めたのだろう。
日付が明日ということは明日タイムカプセルが開けられる予定だったようだが、僕には待てなかった。
頭より先に身体がここに向かうようにと反応したんだ。
きっと明日ではいけないのだろう。
僕は裏庭の花壇の周りを歩き、そしてすぐに見つけた。
3-1と書かれた花壇を。
ここだ。
きっとこの下にタイムカプセルがある。
僕は無心でスコップを働かせて花壇を掘り返していく。
カツンッ。
スコップの先が土とは違った硬い感触を捕えた。
あった。
スコップを投げ出して手で土を払うと正方形の箱が姿を現した。
箱を開けるとそこにはたくさんの物が詰められていた。
テストの答案や、よくわからないキャラクターのキーホルダーなど、どれも僕の探している物ではない。
どこだ。
たくさんの物をかきわけると、底に黒いノートを見つけた。
ノートの表紙には僕の名前が書かれている。
これだ。
よし。
僕は深く息を吸い込んでからノートを開いた。