推理~学生~ (4/12)




次の日。



私はいつも通りに学校へ登校した。



そしていつも通りに教室に入り、いつも通りにクラスメイトと挨拶を交わす。




だけど




この中に私の愚痴を書き込んだやつがいる。



私を笑い者にするやつがいる。




絶対に、見つけ出す。





心の底から黒い感情がじわりじわりと滲み出てくるのを感じた。




「おっはよー、舞♪」




席に座る私の後ろから知った声がする。




「おはよー、なっちん♪」



私は満面の笑みで振り向いた。




彼女はなつき。




私が唯一本音を語れる、無二の親友だ。


「朝から難しい顔してどーしたの?舞らしくないぞ~。」


なっちんは私に優しい声で尋ねる。




「ぅ、……ううん。何でもない♪」



一瞬迷ったが言うのを止めた。




私が愚痴を言われてるとわかったらなっちんは絶対に心配する。



親友だからこそ心配かけるのは嫌だった。





「そっか。またなんかあったら言ってね!」



そう言ってなっちんは自分の席へと戻っていった。




間もなく一時間目が始まった。