刑事の決意 (10/18)

「この手紙が届いたんだな?」


「はい」


「誰が書いたかは君たちは知らないんだな?」


「はい」



「とにかく!こっ、この手紙っ!貸してくれ!」

大貫は額から汗を流していた。

その手紙には奈子の名前も、さらにヨシキの名前もあった。



一体誰がこの手紙を……



大貫は美術準備室を飛び出し、署へ戻った。

例の手紙を鑑識に回し結果を待った。