金 麗 (18/62)





あ、そうそう…

私と翔が付き合った成り行きを言っておこう。

私と翔は中学時代の塾の友達。

出会ってすぐ意気投合して、昔から友達だったように感じるくらい仲良くなった。

家に帰るとなぜかいつも翔がいる。

「よ、麗おかえり。」

お前客だろ、といつも突っ込みたくなっていたが、私は翔のことがだいすきだったから

いつも幸せだった。

ある日翔が突然真剣な表情で私の部屋に入ってきて、私をぎゅっと抱きしめた。

「麗、俺の彼女になって」

何もかもわからなかったけど、

とりあえず幸せだった。


「うんっ…!」

私も翔を抱きしめ返した。