橋本 桐香 (61/63)
血は、固まってきていた。
私はボロボロになった左手でプレゼントを取る。
ひもをしゅるしゅると解くと
バラバラバラッ
と 私とのお揃いのストラップや私があげたアルバムなど、私との思い出が全部床に落ちた。
血が混ざった涙が頬を伝う。
人生終わってしまったのだ
これからどうしていけば良いのだろう
しかし、私はハッと気付いた。
「マシュマロプリン…とメロンパン」
包み紙の中に
私の好物がぽつんと入っていた。
「翔」
彼の憎しみは十分わかった、でも優しさも彼には残っていたのだ。
「今まで…ありがとう」
ーーあ、ブログ。
金は何と更新しているだろうか。