金 麗 (1/6)
《金 麗side 》
翔にこの気持ちが届くかわからない。
けど
届くはず
「翔、今日見たでしょ?
橋本と田中くんのラブラブぶり。
あのふたりには入り込む隙はない
けど、私ね、勇太のことは好きじゃないの
ほんとは翔のことがまだだいすき
もし私と橋本で迷ってるなら
橋本は叶わないよ
私はあなたをこれからも一途に
想い続けます」
緊張するけど、私は送信ボタンを押す。
何をしているんだろう
橋本と私のデート現場を見つけて
ショックを受けているに違いない、
あの性格上、早く翔の所へ戻った者勝ちだ。
橋本、ごめん。
翔は私のもの。
ピロン
返信早。私のLINEを待っていたかのようだ。
私はにやりとして携帯を開く。
これで終わったんだ。
「麗、ごめんな!
俺にはもう桐香がいるんだわ
愛を確認し合って、
これからもずっと俺と二人ですごすって決めた
ごめん、さよなら」
……は?え?どういうこと?
私は何度もメッセージを見返す。
橋本に……取られた?
信じたくなかった。