直井 翔 (5/5)




「実は俺と桐香ガチャン


「え……桐香なんで電話切るんだよ~」

「翔。わたしやっぱりあなたとはもう付き合えない」

「は……?!」

「裏切った人なんてすきになれないし
ほんとの彼女を見捨てるのは
こちらとしても辛いから」



桐香はそう言うと真剣な眼差しで俺を見る。

「たとえ嘘だとしても
あなたといた時間 楽しかった」


俺は茫然とした。

桐香がそんなことを言うなんて……。

そのまま俺は桐香の後ろ姿を見つめているだけだったのだった。


《直井翔side end》