金 麗 (56/62)





「アンタは私を地獄の窮地に追い込んだ。

復讐だよ」


橋本は、唖然とした顔でこちらを見ている。
その目は、「スミマセンデシタ タスケテクダサイ」と訴えているように見えた。


私はニヤッとする。


なにあの顔。


ふざけんな。


「お前、私は悪いことしてないとか
思ってんだろ?

きめぇんだよ。

私の彼氏に手を出しては美男美女とかほざいて、何言ってんの?

翔と私は中学時代からずっと付き合ってんの。
もうそろそろ四年になんの。

あんたからのいじめも全部相談してたの。
全部あんたへの復讐なんだよ

たまちゃんだって、 お前が無理やり虐めに誘い込んでた奴の従兄弟だから。

鈍感野郎め、

まぁいいよ楽しかったし

いい友達得られたし


サヨナラ」