0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (6/79)
その日は朝から体調が悪く、朝食も口に入らない状態だった。
「今日から皆さんの健康を任されました 台東フジコです」
体育館で行われた全校集会で挨拶をする彼女。初めて見たけど、保健室の先生って言うより女王様みたいに妖しい雰囲気だった。
でも今はマジどうでもいい。気分がヤバイ。気持ち悪い。
えずいて鼻水と涙が出てくる。
「アンジュ 大丈夫?」
クラスでも比較的仲のいい女子が、ジュリアの異変に気付いてくれた。
「無理 吐きそ」
「先生ー 葛飾さんが具合悪そうなので保健室に連れて行きまーす」
先生はすぐに許可してくれた。
付き添いをしてくれるって子もいたけど、何か面倒臭くてジュリアは1人で保健室へ行く事にした。
胃液がこみ上げる。喉が熱くて痛い。なんかもう、一歩 進む度に胃袋が揺れる。
目の前に保健室の扉がある。
やっとの思いで辿り着いたけどヤバイ。意識が飛びそう。
ガラッ
もう無理。
保健室に入った瞬間、ジュリアは気絶した。