0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (83/91)
医者とジュリアの将棋勝負は、将棋の駒をつまんで持つほどの初心者なジュリアの勝ちになる。
医者は負けたけど、かなりの接戦だったってリュウオウ様が言ってた。
打ってる本人のジュリアにも分からなかったんですけど。
もちろんジュリアみたいな女の子に負けた医者は、ジュリアのイカサマを主張してきた。
かなりの修羅場になったけど、リュウオウ様からは意外にもネタバラシの指示が出た。
さらにビックリしたのが、イカサマの種明かしをすると医者のおじさんは自分がどの道負けていたと納得したの。
表では納得できるかと認めずに怒っていても、SCMは敏感に敗北感を感じとる。
SCMが感じとる敗北感の定義はまだ謎が多いけど、今回は勝負と関係ある敗北感だった為に、その感情も大きかったみたい。
相変わらずよく分からないSCM。
「まあ 難しく考えなくていい」
中央さんがジュリアにそう言った。
「単に俺たちのイカサマを聞いた医者は『やられた!』と強く思ったんだろうな」
「ジュリアなら相手がイカサマしてたら 納得しないんだけどなあ」
「人の情緒は 人それぞれ 他人には理解できないと思うぞ」
そんなもんかなあ。何はともあれ、ジュリアとリュウオウ様は医者を負かすことに成功した。
けど、問題が2つ起きたの。ホント、問題しか起きない気がする。
1つ目の問題はSCMの勝負が着いた直後、奴隷になる直前に医者は逃げた。