0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (79/91)

「SCMを外し近付くのも 先行勝負もリュウオウ様が教えてくれた セイヤはきっと主人に勝負を受けないように指示されてるからって」


セイヤは終始ジュリアの話を真剣に聞いていた。


怖くてビビッてるっしょ?リュウオウ様ってすごいよね。


なんかリュウオウ様の話をこうやってするの、セイヤがビビってるの、超気持ちいい。すごく気分が良くなる。


「ジュリア リュウオウっは 何者だ?」


リュウオウ様。


ジュリアの脳裏に、また震える小さな背中が映る。今にも羽が生えて、飛び立っていきそうな。


リュウオウ様はね、何考えてるか分からないし、小さいのに超ドSだし、たまにエッチだけど。


「リュウオウ様は寂しい人 ジュリアがいないといけない」


今にも、脆く崩れてしまいそうな程、危険で純粋過ぎる人。だからジュリアがいないと、ジュリアがいないといけないの。


「俺とリュウオウ どっちが 」


はあ?って思った。決まってるじゃない。


ジュリアはそう思いながら、敢えて困った顔をセイヤに見せて、何も言わなかった。


リュウオウ様に決まってるじゃない。