0015 台東 フジコ (54/58)
「実はジュリアという仲間がすでに高校生として潜入している」
ジュリア。セイヤの元カノで、キャバ嬢をやっている子よね。
「あら その子キャバクラで働いている子でしょ?よく入れたわね」
「ジュリアは中卒でな 日本は勉強をしたい人間に優しいから入学は可能だった」
あら?そういえばプールに入れた電流をオンにしたのってジュリアよね?
あの場にいなかったリュウオウの奴隷はジュリアだけだし。
私がそんな事を考えていると、中央アタルは運転をしながら、タバコの箱をリュウオウに見せる。
「吸っていいよ」
リュウオウの許可を得て、中央アタルは初めてタバコに火を着けた。
自然に見えた2人の関係も、結局は犬と飼い主と同じなのね。
「あんたには保健室の先生としてジュリアのサポートをして 黒反応の正体を探って欲しい」
中央アタルの話の横から、リュウオウも口を出す。
「可能なら奴隷にして」
「けど既存の養護教員は?」
目的は理解できたけど、それまでに問題が多い。
「ジュリアの話では 今の保健室の教員は妊娠して後釜の職員を探しているらしい」
ふうん。なら問題は薄くなりそうね。
リュウオウの奴隷になったのは残念だけど、リュウオウと関わっていればシンノスケの情報も入ってくる可能性が高い。
第4の反応、黒。
その正体を探る為に、高校に潜入ねえ。
ちょうど今の仕事にも飽き飽きしていたし。
「面白そうじゃない」