0015 台東 フジコ (18/58)
「頭のおかしい人ってのはあんたか?」
中央アタルは、文京さんをシカトして私を見た。
「メガネ!ゴラ!」
自身をシカトした中央アタルに食い付く文京さんだけど、せっかく私に話しけてくれたから応えないとね。
「文京さん!」
「お ああ」
私が大声で彼の名前を呼ぶと、文京さんは何も言わなくなった。
「自己紹介をしましょう」
私は文京さんから中央アタルに視線を移す。
「大体みんな お互いを知っているわね」
私は全員を見回す。
けど私にとっては初対面も多い。
「はじめまして 私が頭のおかしい人です」
大きな声で、自分の事を頭のおかしい人って言うのも恥ずかしいわね。
「台東フジコと申します」
「中央アタルだ」
私が名乗ると、中央アタルはすぐに自己紹介をした。
体がガッシリしていて、戦うサラリーマンって感じ。
彼みたいなタイプ、嫌いじゃないわ。
ただ、私は今、そんな浮わついた気持ちにさえ罪悪感を感じる程、シンノスケに夢中なの。