0015 台東 フジコ (3/58)

目黒さんは大田ユウガを取り逃がした。


あんなに手間をかけたのに。


「目黒さんってば本当に使えない子」


「す すみません」


今日のこの勝負の事まで、大田ユウガに漏らしてしまったし。


罰として、彼には四つん這いで私のイスになってもらうことにしたの。


大田ユウガがこの場に来る可能性は高い。


まあ、それも一興(いっきょう)。


どんなに計画を練ったって、予測できないアクシデントがあるのは当たり前。


それを刺激として楽しむのが私のスタンス。


私は振り返り、後ろを見た。


後ろにはさらに3人の、私の奴隷がいる。


「文京さん」


背が高くて肌の黒いスキンヘッドの彼が文京ゼンイチ。


そして彼の隣にいる女の子を見る。


「杉並さん」


強気な眼差しで少し身長が低い、杉並ルシエ。


そしてもう1人、体と目が細い女性。


「豊島さん」


豊島アヤカ。


目黒さんと杉並さんは、文京さんの奴隷だった。