0014 大田 ユウガ (55/60)
エイアはゼンイチから逃げつつ、GPSで僕を探した。
僕の家付近で見つけた黄色反応で、僕が奴隷になったと判断する。
僕が台東の奴隷なのは明白な中、彼女は一か八かのタイミングで電話し、見事に僕を奴隷にした訳だ。
とりあえずボイスチェンジャーを探すのと、見つけても値段が高かったと愚痴られた。
僕にかけた知らない番号は、わざわざ道行く他人に借りたらしい。
そして、その後のエイア本人からの電話は、僕が本当に台東の奴隷になったかの確認だったんだ。
エイアは台東の"主人のフリをしてメールをする"を応用して、見事に僕を奴隷にした。
彼女は僕の保険という役割を全うしたんだ。
つくづく彼女に頼んで良かったと思う。
まあ今、僕はエイアの奴隷なんだけどね。
「ていうか あんた何で負けたの」
「うっ」
そこ聞かれると弱いな。
「アヤカのパンツを履いている所を 母親に見られて負けた」
「はっ?」
車内の時間が一気に止まる。
「いいや お母さんは無事だったの?」
「ああ」
「あそ じゃあ深くは聞かない」
いやあ。パラレル気まずいなあ。