0014 大田 ユウガ (44/60)

「ッツ」



直後にまた腕に注射の痛みを感じる。



「動かないでね」



また何かの薬を注入しやがった。



「そんなに強くない睡眠薬だから 2~3時間眠るだけよ」



睡眠薬。今更何の為に。


「本当 もっと話したかったけど 予定より早く決着を着けさせてもらうわ」


予定より早く決着。僕は本当に目黒と勝負を始めていたのか。


くそ。動揺と薬のせいか、考えが追いつかない。


「次会うときは 奴隷とご主人様の関係ね」


「分かんないぞ まだ!」


「フフ そうね」


ガチャ


ドアが開いた音。台東が行っちまう。


そうだ!エイア!


エイアは無事なのか!?


「待て!エイア!荒川エイアは!」


「エイア?ああ あのキレイな子?」


やはりエイアの事も把握されている。


「奴隷にしたのは豊島アヤカさんだけよ」


エイアは無事。わずかに僕は安心した。


だが台東の声は続く。


「彼女は犬と一緒に逃げたわ」


犬。ズシオウマルだ。


「けど今うちのわんこが追っているわ」


「うちのわんこ?」