0014 大田 ユウガ (28/60)
台東はさらに話をしだした。
「どうせあなたはしばらく負けを認める気は無い」
当たりだね。
ペナルティまでは、およそ22時間。
タイムリミットがある代わりに、僕はその時間を精一杯使おうとしていた。
「私の話もまだ信用していない」
それも当たり。
「少しお話でもしましょうか」
お話?
「聞きたい事があるの」
ギシ
台東は立っていたようだが、座った仕草を感じた。
スプリング式のベッドかソファが、この部屋にはあるのか。
「ライオンの様な男の SCM所有者を知らない?」
ライオンの様な男?
「歳は20代前半 声が大きくて肌が黒い」
知っている。
「身長は170cm強で 体格はあなた 大田さんより少しガッチリしているくらい」
僕はそいつを知っている。
「そしてSCMを持っている」
「ハハハ!」
僕は笑った。
「知っている」
興奮を隠し切れない。
「知っているよ!」
台東は黙っていたが、驚く顔が浮かぶ。
「あんたが探している男の名前はシンノスケだ!」