0004 目黒 マサカズ (6/29)
んだよ、これ、誰かが付けたやつじゃないのか?もともとこんな匂いなのか?
なんか嫌だが、付けているだけで運が良くなるとか、試してクレーム付けてやりたい衝動にかられた。
説明書の図解を見ながら、俺はSCMを口の中に付けてみる。
だが何も起きない。まあ、付けただけでは何も起きないか。
あ、試しにスロットにでも行ってみようか。
ちょうど今日はスロットにでも行こうとしてたし、こんな晴れた日はスロットに限る。
説明書にスロットに行けば必ず勝てるだの、堂々と書いてあったし、負けたらこのSCMとかいう会社に怒りの電話をして金を請求してやる。
俺は軽い支度の後、家から10分ほどのパチンコ屋に向かった。
パチ屋に入ると、様々な音が耳を刺激する。人いねーな。
とりあえず、俺は台のデータをチェックしていった。
手頃な台を見つけ、座った瞬間。
『 キュイ──ン 』
突然、歯の裏に振動を感じる。なんだ?
なんだよ、これ。マジ訳わかんねえ。
俺は1000円札を握ったまま、トイレでSCMを外そうか考えた。この場で外したら入れ歯みたいで、なんか恥ずかしい。
『 キュイ──ン 』
また鳴った。やっぱり、このSCMとかいう機械だ。