0013 品川 ゼロ (94/103)

運が向いているのなら、あまり深く考えるのはもうよそう。



負ける時は負けるし、勝つ時は勝つ。



ここにきて、僕の考えは何かを悟って楽観的に考えるようになりました。



もしかしたら、単に開き直っただけかもしれません。



中央さんの勝ちか、延長戦かを決める5問目の問題を僕は読み上げようとします。



けれど。



問題を読み上げる



頭の中で問題の内容を認識した瞬間。




僕は もう駄目だ と思いました。




自分に運が向いてると、少し調子に乗った分、この問題を見て一気に絶望したんです。



腹の周りに広がる重い感情。



僕が負けたと強く思った瞬間。




 『 カチッ カチカチ 』




乾いた機械音が僕の口の中から鳴りました。



間は空きましたが、それでも僕はその問題を読み上げます。




「問題:今 何問目?」




こんな問題、僕でも解ける。