0013 品川 ゼロ (84/103)
一瞬、僕には何が起きたのか理解できなかったけど、今のってもしかして重要なヒントなんじゃないの?
中央さんも口を開けて少年を見ていましたが、小さく「ああ」と言って、そのまま自分の腕時計を見始めて、何かを考えだしました。
まさか。
少年はヒントを口走ったんじゃ。
僕が少年を見ると、少年は気まずそうにこちらをチラリと見て、すぐに駅が見える前の方を見ます。
この子、何考えているんだ?
SCMの勝負に僕を巻き込んで、中央さんのクイズ勝負に飛び込んだくせに、今の所、全然役に立っていない。
おまけに、よりによってせっかく敵に出せた難しい問題のヒントを口走った。
訳が分からない。
「7.5度だ」
「え?」
「時間がないだろ 早く入力してくれ」
「あ!はい」
僕は何も考えずに、ただ中央さんに言われるまま7.5を入力しました。
残り2秒もないギリギリでしたが、なんとか中央さんの答えを携帯に入力できました。