0013 品川 ゼロ (61/103)
だけど?
意味深で不吉な発音で、中央さんは続けます。
「今回は4択は無し 問題は口頭で説明し 答えは自分で出してもらう」
「ええ?」
4択は無し?そんなの無理だ。
「そして制限時間は45秒のままだ」
しかも45秒以内?
「いやあ」
僕があからさまにガッカリしていても、当然のように中央さんは説明を続けます。
「同じアプリをゼロくんにもダウンロードしてもらう」
中央さんは、携帯を閉じて僕を見ました。
「このクイズアプリの問題を出しあって勝負にしたい という提案だ」
中央さんのその言葉で、ガッカリな気持ちから少し冷静に思い出せました。
えっと、勝負の内容は勝負を受ける方にしか決められない。
つまり、今は中央さんにしか勝負の内容は決められないんだ。
けど提案を拒否する権利は僕たちにもある。
携帯のアプリのクイズで勝負。僕個人には、かなり不利だけど。
「えっと」
僕が少年を見ると、今まで黙っていた少年が口を開きます。
「勝負はそれでいいけど 1個条件を付けさせて」
「なんだ?」