0013 品川 ゼロ (29/103)
「さらに学習能力で 人間は予測しても同じ気持ちになるって さっき言ったよね」
さっきの話の通り、喉が渇いた時に自動販売機を見ただけで、水を飲んだ快感と同様の安心感を感じるという話だと思います。
同時に、何をしたら人に怒られるか、まずいかは学習して予測できる。
少年から聞いた話を踏まえて、自分なりにそう思いました。
「何もSCMが脳の代わりに考えたり命令してる訳じゃないんだ」
「奴隷の脳に快感や不快感を与えるのは脳であり 脳に作用するのは奴隷の主人の言葉や行動なんだ」
SCMは、それを異常な促進力で手助けしている。ってさっき言ってたかな。
「機械の麻薬なんだ」
けど、それじゃあ。
「じゃあ 奴隷でいる時間が長ければ長いほど中毒性が高くなるんじゃ」
「そうだよ それがさっきのペナルティに繋がる」
少年は鼻をクイクイと動かしました。
「パパはすぐに外したから 身体的なペナルティがほとんどだった」
「けど長い時間SCMで奴隷になった人が SCMを外すとさらにひどい中毒症状が起きる」
「どんな?」
少年は顔を背けます。
「今話しても 仕方ないよ」
うわ。ひどいな。