0011 中央 アタル (140/142)
足立シヲリと俺は同時に声を挙げた。
確かにその通りだ。
勝負が着いて、俺が保留モードになった時。
30M離れたギリギリの安全地帯で、俺がゼンイチの奴隷に1度なって、足立シヲリと勝負する。
勝負の受け付けや申し込みをするなと命令されない限り、融通が効いたはずだ。
そうだ、例えばクラブ内でゼンイチを見つけた時点でそれをすれば、遥かに楽に今回のことが解決できた。
俺も足立シヲリもバカではないが、なぜそれに気づかなかった。
「なんで気付かなかったんだろ」
足立シヲリもそう言ったが、すでに後の祭りは終わった。
人間、テンパっていると当たり前な答えを見失う、いい例だな。
だが、その日はもう何も考えずに家に帰り、ただぐっすり眠りたかった。
足立シヲリと中野タイジュを車に乗せ、2人を送る中。
足立シヲリが突然話し始めた。
「そういえば さっきGPSにおかしな反応が現れたんですよ」
「おかしな反応?」
「GPSの反応の種類って 赤が主人で黄色が奴隷 緑がフリーSCMですよね?」
赤○が主人。
黄○が奴隷。
緑○がフリーSCM。
「ああ」