0010 文京 ゼンイチ (27/90)


目黒はおしぼりで服にかかった日本酒を拭きながら、話を続けた。


杉並ルシエは、この辺をウロウロしていた俺を、たまたま発見したらしい。


どうやって見つけたか、詳しくは目黒も知らないと言い張った。とにかくルシエは発見した緑○の俺を、奴隷にすると言い出したそうだ。


そして目黒を俺に差し向けた。


勝負はパチンコの玉数を競うものだが、こいつらは予め用意していた玉でイカサマをしようとしたらしい。


目黒が重そうなリュックを持っていると思ったが、中身はパチンコの玉だった。


つうか、後から玉足していいんだったら俺も勝ってたドル箱の玉足すし。


なにそのカスなイカサマ。


「意味分かんね お前らバカじゃねえの?」


目黒はただ黙って卓の上を見ていた。


まあ結果的に俺が勝ったんだし、ざまあねえか。


予め用意したっていう玉も、明日換金させて、全部頂くしな。


「そのルシエって女ん家 こっから近いの?」


「 はい」


俺は日本酒をグイッと一口飲んで、勢い良く立ち上がった。


カンッ!


「じゃあ行きますか!」