0009 中野 タイジュ (58/65)

確かに引き分けが無い場合に敗北感がものを言うなら、力づくで負かす事ができる。



「そんなに単純なのか SCMは」



俺のつぶやきに、中央は俺の腹の上で答える。



「とんでもない技術や設定で作られている様で 単純な矛盾が多い」



確かにそうだ。説明書を読むと、ルールがある様で肝心な所があやふやなんだ。



「あんたが作ったのか?」



俺は中央にそう言った。



「違う 制作者はまだ謎だ だが分かった事もある」



雰囲気や発言するSCMの知識から、中央はSCM自体に深く関わっている様に見えたが中央はそれを否定した。



中央とジュリアも、SCMを調べている途中な事がうかがえた。



「俺達の口の中にあるSCMを作った者は 2人以上だ」



すごい発言の様に聞こえたが、次の瞬間にはそれがどうしたと思った。



「そしてその2人は天才と凡人だ」



俺は力いっぱい中央をにらんでいたが、中央は俺に目を合わせたまま続ける。



「多分 天才が開発した技術を凡人が設定して 俺達に提供している それがSCMだ」



下らない考察な気もするが、言われてみればその通りな気がする。



確かにSCMは、すごい技術を使って、頭の悪い奴が完成させたような器具だ。