0009 中野 タイジュ (21/65)

けど、早くしないとこの瞬間もゼンイチがシヲリさんに何をするか分からない。


俺は国道方面から振り返り、駅前に建ってあるビルを見て賭けに出た。


どうか、このビルに赤○がいますように。


俺は一度強く目を瞑り、確信するように祈った。


そしてビルに向かって歩き始め、エレベーターの前に立ち、上階に向かうボタンを押す。


エレベーターに乗り込み、2階から8階まで全てのボタンを押した。


チーン


2階に着いても反応が無い。


2階から3階に向かった瞬間



『 キュイ──ン 』



反応アラームだ!



やった!間違いない!このビルのどこかに赤○のSCM所有者がいる!



3階に着いた瞬間に、2回目のアラームも鳴る。



3階だ。3階に赤○がいる。


俺はエレベーターに貼られた各階の店舗の紹介を見る。


3階はキャバクラだった。


エレベーターから出た瞬間に、チリンチリンという鈴の音が鳴り、店の黒いドアが開いた。


ドアを開けた黒服が、俺の足元から頭の先を一瞬で見る。


「えっと 面接の子?」