0008 足立 シヲリ (39/55)

「足立さん何飲む?」


あたしはメニューの中で見つけた、大生ビールを指差してレイバンを見た。


700円。これが1番高い。


「大生」


「あたしも大生」


中野ちゃんもあたしに続いて、大生を頼んだ。


「やっぱ とりあえず生だよね」


オデは呼び出した店員に、生を4つ頼む。


お通しの味噌キャベツをつまんでいると、すぐに生4つが届いた。


「かんぱーい」


あたし達は、乾杯と共に互いのジョッキを鳴らす。


あたしは一口目のビールを、そのまま飲み続ける。


横目で、中野ちゃんも喉を動かしてビールを一気しているのが見えた。


鋭い炭酸の痛みが喉を刺激するが、我慢だ。


ゴトン


「ぶは!」


「はあ!」


ゴトン


あたしと同時に、中野ちゃんも空のジョッキを卓に置いた。


「ふ 2人とも飛ばすね」


オデが若干引いた。


普通の女の子なら、初めて居酒屋に行く男の前で、大生一気なんてやらないだろう。


けど、関係ない。


今は中野ちゃんとの、おごらせ勝負中だ。


「もう1杯ちょうだい」


「あたしも あ゙っぷ」


あたしに続こうとした中野ちゃんが、イカツイゲップを放った。