0007 新宿 セイヤ (26/36)
「落ち着いた?」
「ハア ハア」
まだ気分は良くないが、嘔吐感や頭痛は引いた。
「リュウオウ様に会うまでは ジュリアが仮の主人になるの」
ジュリアは俺の背中に手を置いたまま言った。
「ああ」
無意識の返事を言った後に、俺はジュリアに疑問を聞いた。
「ジュリア リュウオウっは 何者だ?」
男としか分からないが、それだけで気が狂いそうな嫉妬を感じる。
「リュウオウ様は寂しい人 ジュリアがいないといけない」
何だよそれ。
「俺とリュウオウ どっちが」
大切なんだ?
俺の言葉に、ジュリアは困った様な笑顔を見せ
何も言わなかった。そして違う話をしだす。
「今から セイヤにリュウオウ様からの指示を出すから よく聞いて」
ジュリアが俺に出した指示は、前の主人ユウガの話を全て報告する事。
俺はジュリアに聞かれるまま、知ってる限りのアヤカやエイア、ユウガの話を全てしてしまう。
罪の意識や、ユウガやエイアの顔が思い浮かび、申し訳ない気持ちはあった。
同時に、これからジュリアと共に、まだ見ない主人の奴隷となる自分の未来に絶望を感じていた。
そしてもう1つの指示は
次にユウガと会う時は、SCMを外し。
しばらく、ユウガの奴隷のフリをしていることだった。