0007 新宿 セイヤ (7/36)

しかも、今まで気づかなかったが、アヤカは足が臭い。


そのくせ素足で履くブーツを好み、フローリングもペタペタと歩きやがる。


なんなんだお前のその無駄なスタイルは。酸っぱいんだよ。


それに弁当っていうのは、本来節約の為に作るんだろ。


前の彼女は、まだ俺が金を稼げていない時に、質素だが工夫した弁当を作ってくれた。何よりうまかった。


アヤカは家庭的な自分を見せる為に、わざわざ食材を買い、無駄に無駄を重ねた弁当を作りやがった。しかも俺の金で買った上にまずい。


そんな俺の怒りですら、SCMは行動に至らせない。


アヤカに対する反逆は、それ以上の恐怖や緊張感で打ち殺されていった。


店にユウガとエイアが訪れた時は、俺の中に微かな希望が生まれたよ。


そりゃ初めは、得体が知れない2人は単純に怖かった。


だが俺は、色んな人間を見てきた自信がある。


このままアヤカの奴隷でいるくらいなら、ユウガみたいな男の奴隷になった方がマシだと思った。


しかしSCMの作用が、俺の行動や発言をさらに複雑にさせる。