0006 豊島 アヤカ (32/64)
セイヤの答えに、ユウガは黙ったまま、あたしとセイヤを交互に見た。
まだ短時間しか会っていないけど、この男に見つめられると嘘が筒抜けるような感覚になる。
あたしは目を見開き、ドキドキしていた。
「分かりました」
けれど、ユウガはそう言ってセイヤを見る。良かったあ、バレなかった。
あたしは、ユウガとセイヤを交互に見た。
ユウガって人も、なかなかの男前だけど、やっぱりセイヤの方がカッコイイ。
あ。
思い出した!
ユウガとエイア、この2人、数日前に繁華街でアラームを感じた時にすれ違った2人だ!
そうだ!間違いない!
けど、あの時は2人とも何食わぬ顔で笑いながら会話して、あたし達の横を通り過ぎて行った。
そうだ、アラームに反応したらSCM所有者だとバレるから、あえて会話していたんだ。
2人は以前から、あたしとセイヤを調べようとしていたに違いない。
あたしは直感的に、そう感じた。
早くこのことをセイヤに伝えたいけど、どうしよう。この場では話せる空気じゃない。
あ。そうだ、メールだ。
セイヤは勤務中も携帯を持ってるはずだ。
あたしはさりげなく携帯を取りだし、メールを打ち始めた。