J000 世田谷 ツバキ (74/135)
前回はアーデルハイトによって我々が白星を上げた。
窓の外から、アーデルハイトの吠えが聞こえた。彼女は車でお留守番している。
フジコが首を傾げた。
「妙ね。あの子は無駄吠えしない……」
ここでフジコが勝てば、我々……いや僕がこいつらを束ねる。
続いてリュウオウが2人の女を視界に捉えた。
「シンノスケって人、僕のお父さんなんだ」
絶対的ウソ。
だが、フジコも渋谷サチもリュウオウから視線をそらした。そこに2人の動揺を感じた。
地雷をまさぐる無理問答。手探りも佳境。
この3本勝負を提案した大田ユウガは、「2本先制した派閥の勝利」と言った。
つまり、2勝した派閥が出た時点が、決着。
逆に2勝する派閥が出るまで引き分け、続行する。