0019 練馬 ヨシムネ (58/63)

「ふうん つまりアレ?高金利と短時間の貸し出しで 勝負に勝ったと思わせた所で金を巻き上げ ワシを負かせようって魂胆?」


「いやあ あの えーっと」


ユウガと名乗った青年の目が泳ぐ。


ボスンッ


「あぐっぅ」


部下の1人がユウガの背中を足でスタンプする。


「話す時はハッキリと 相手の目を見て話そうか」


「いやあ ハハッ シャレなんないすよねー」


「あっぐぁ!」


濁す様に笑うユウガ。再度、背中を蹴られ、彼は楽器の様に鳴いた。


恐らく、主人への謀反を恐れ、会話を躊躇しているんでしょう。


まあ、ワシの推理が図星なんでしょうね。


「いいわ 縛っといて足の親指も」


ワシの指示に、部下達はユウガの手首を縛る。


更に靴と靴下を脱がせ、足の親指同士を縛った。ユウガ本人は不思議な顔してるけれど、意外に不自由なのよ、足の親指同士を縛るのって。


その間に、ワシはユウガが持って来たセカンドバッグの中にある、500万を確認した。


中の一束を手に取り、親指で捲る。確かに本物。


これも、この束も。キメ細かく独特の柔らかさのある手触り。


調子いいね。相手の策を破って500万手に入れちゃった。