0019 練馬 ヨシムネ (48/63)
「主人はリュウオウですか?」
「教えねえし このハッタリ女」
エイアはミナミのイジワルを気にも止めず、卓の上を見る。
「私が持ってきた勝負と クジで決めません?」
エイアの言葉に、ワシとミナミは顔を見合わせた。やはりそう来たか。
「私の奴隷は この子と男女2人です」
エイアは自ら自身の奴隷の人数を明かしてきた。確か最後に聞いた話だと、エイアの奴隷は犬と男の2匹。女が1人、増えとるね。
ミナミは落ち着き無く、自身のポケットを握っていた。携帯か。
恐らくリュウオウへ連絡をしたいのだろう。勝負を受けるか否かの許可について。
しかし、その行動自体が、自分たちの主人を明かす行動になる。ミナミ自身、今現在どうしていいか分かっていないんだろうよ。
「いいよ ワシがやるよ」
「ジジイ!?」
ミナミが驚きの声を上げたが、ワシはまだリュウオウからもミナミからも特に命令を受けていない。
そして、仮とはいえ今の主人であるミナミがエイアと勝負をして負けた場合、ワシとミナミは2人同時でエイアの奴隷となる。
ワシ1人で受けるのが、最もローリスク。そして奴隷を保有するエイアならば、ここで討つのが吉。
了解を得る意味を込めてミナミを見ると、彼女は「分かった やれよ」と無愛想に言った。
ミナミも状況を理解してるんでしょ。