0019 練馬 ヨシムネ (21/63)
初めにミナミの奴隷になった時は、訳の分からないままだったし。改めて勝負をする、このチャンス。
ワシは自分が書いた勝負を改めて見る。
博打を打つのも悪くないわねえ。
ワシはミナミの提案通り、5つのメモに勝負を書いた。
1種類だけの。
選択肢は1つしかない。
書けと言われたメモは5つだけど、ワシは全ての紙に同じ勝負を書いた。別にバカ正直にやる必要無いものね。
確率に変動は無い。下手すりゃ意味も無い。まあ即座に5つも思い浮かばなかったのもあるんだけどね。
けど、相手の思い通りにはさせない。要は気の持ち様。
相手を出し抜いたと思う要素が必要であり重要。ワシ、ラッパーになれるかも。
本気でやるからには孫が相手だろうが、これくらい汚い真似はするのよ。
「にひゃくじゅうはち」
「よし」
ミナミは10個の紙を確認すると、自身のSCMを取り出した。
ワシも思わず懐に手を差し込み、SCMを握る。
「勝負だ ジジイ」
「にひゃくにじゅうろくん」
「勝負はクジ引き 互いが提案した勝負のクジ通りに勝負を行う」
ミナミは自分の紙とワシの紙を入れ、カサカサと振った。