0019 練馬 ヨシムネ (6/63)
──こやつ、封建どうのと立派な建前を言っておいて、初めから人身売買をする気だったんか。
この手紙をSCMの所有者に送りつけ、奴隷を引っ張るわけね。しかも連絡先はワシんとこだし。
「っていうか来るかねえ?売りに」
今1番奴隷を抱えてるのはリュウオウ君でしょ?
1度しか会ってないけど、あの坊やが、のこのこと自分の奴隷を売りに来るとは思えない。
パンッ
「そう!素直に売りには来ないでしょうねえ」
ツバキは手を叩いてワシを指差した。それ止めてよ、イラつくから。
「しかしアクションを起こせば あちらは必ず動きます」
ワシを含め、リュウオウ君達とは何かと因縁がある。
ツバキにとっては好都合か。
「ほっといても けしかけて来るわけね」
むしろ、連中が素直に奴隷を売りに来た所でツバキがこの金額を渡す訳も無いか。払うのワシだし、嫌だし。
「ええ SCMの戦いにおいては僕のJ-SCMが無敵 そして現実においても練馬さんのお力がある」
コッコッ
ツバキは持っていたペンで机を叩いた。
「来たら迎撃し 万が一 来なければこちらから探します」
こやつ、本当に浅はかな力技しか思いつかんのかね。
J-SCMとかいう反則技に頼り過ぎでしょ。
まあ、その為にワシを奴隷にしたんだろうけど。
「あ SCMに時限爆弾があるとでも言えば良かったかもしれませんね ハハッ」
「ははっ」
愛想笑いしたのは何年振りかしら。