0018 北 ミナミ (40/67)
「はあ はあ もって」
声。ジュリアの。
「持ってよ!」
「え?あ」
ジュリアは自分のスカートを脱ぎながら、ビニール袋を指して、あーしに持てと言っている。
あーしは慌ててビニール袋を持った。既に血溜まりが出来て、重くなってる。濡れてる。赤黒く。
「離したら あんたの負けだから」
ジュリアを見ると、顔は真っ青でビッシリと汗をかいてるし。
あーしはただ必死に、ビニール袋を広げて持っていた。
ジュリアはビニールの上に、脱いだスカートを掲げ、スカートの先を握る。
ピチャ ピチャッ
すると、スカートからもポタポタと血が垂れてきた。
胃液も血液も、一滴も無駄にしない気だ。
やがて、ジュリアは箱に入っていたビニール袋を自身の股の付け根に巻き、更に着ていたシャツを傷口に縛り付ける。
そして、自身の血と胃液が入った袋をあーしから奪い取り、結んで計りに乗せた。