0018 北 ミナミ (19/67)
「あはは!まっ!こんな感じで もう1回やろっか!」
パッパラパーな今のジュリアなら誤魔化せる。
あーしは今引いたクジを除けて、もう1度缶からクジを引こうとした。
「ホラ 次のにしよ!」
その時。
「何言ってんの?」
ミシッ
「痛っ!」
あーしの手首を、ジュリアが掴みやがった。
「おっ お前!頭イカレたんじゃ!」
こいつ、まさか。
ジュリアの唇がゆっくり開く。
「勝負は 覚悟の重さ 」
静かで確かなジュリアの声。
『 カチッ 』
鳴りやがった。勝負開始の合図。
この女、こんなイカレた勝負を始めやがった。