0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (61/79)
「人は自分を管理してもらわなければ物事をスムーズに行えない!自由なんて必要ない!この世に自分を殺し!自身を戒(いまし)め!自己を管理できる人間は果たしてどのくらいいる!?今の日本を包むのは無気力!」
ツバキは勢い良く、ガンガン話しまくった。っていうか覚えきれないんですけど。
「中には働きたくても働けない者もいますが 働く気力の無い 俗に言うニート!逆に何かを本気で取り組みたいのに それをぶつける場所の無い人間達!受け身なんですよ みんな!力が余っているんですよ どいつも!」
受け身で無気力な人間と、力が有り余っている人。
「コントロールメソッドの真髄はそこにあります!」
ツバキ先生は人差し指をかざす。授業中も、要点を表したい時はああしてた。
「無気力ですら ふっ飛ばす!欲求のはけ口を与える!今こそ 廃れつつある封建制度を復活させ 日本国民に本来あるべき発展力を取り戻させる!」
そう言えば、最近フジコ先生とそんな話をした気がする。
ツバキ先生は両手を広げ、力強くジュリアを見てきた。
「無気力を発展力に!それが僕の目的です」
えっと。
「つまり どういう事なの?」
そう言ってフジコ先生を見ると、彼女はツバキを見たまま口を開く。
「つまり SCMを使って無気力な人間を働かせたり 力が有り余ってる人間を満足させるって事でしょ?」
「まあ その通りです」
ツバキ先生はメガネに手をかけながら、そう言った。