0016 葛飾 アンジュ 蝶 編 (45/79)
「いい医者がいるわ リュウオウの為と思えばSCMの作用も誤魔化せる」
医者。堕ろす。フジコ先生の言葉は、どれも今のジュリアにとって、心底怖いものだった。
また泣きそうになるけど、ぐっと堪えて、とにかくフジコ先生の言葉を否定した。
「ジュリアは ジュリアとリュウオウ様は特別なの!」
「あなたは もう第二段階なのよ!?」
初めてフジコ先生が大きな声を出した。
第二段階。主人に心まで捧げた奴隷。フジコ先生が珍しく、鼻息で深く呼吸をしている。
「そんなの」
「私も半信半疑だったけど 症状が全部重なる あなた リュウオウに死ねと言われたら 死ぬでしょ?」
死ねと言われたら。
時と場合によるけど、本当にそれが必要だとジュリアが思ったら。フジコ先生の言う通り、ジュリアは死ぬと思う。
「それに あなたと話していると まるで第二段階の先があるように思える」
第二段階の先?
「奴隷 第三段階?」