6日目 (2/13)



自殺宣言から6日目





『…んん、寒い…』






暖かい部屋で、ぬくぬくの毛布に包まりながら昨日は気持ちよく眠った。

それなのに
どうしてこんなに寒いんだろう。

風も冷た…冷たい?^P^







兄「おはようひかり。

迎えに来たお巡りさああああんん!!不法侵入及び誘拐犯がここにいますようううう


兄「なっ、ひかり!!!」






目覚めた瞬間兄の狂気的スマイルとか要らないんですけど!No thankyou!


どうやら私は兄に背負われていたようで驚きのあまり慌てて兄の背中から飛び降りる。







兄「…大体、誘拐犯はあの背の高い奴の方だろーが。俺に頭痛食らわして、ひかりのこと連れ去って」






兄の言う、背の高い奴というのはきっと昴さんのことだろう。兄も決して小さいわけではないが昴さんの方が5cm以上高い気がする。








『違う!

昴さんは誘拐犯なんかじゃない!私が頼んだんだよ!』


兄「は?頼んだ?」


『そうだってば!

私があの家に居たくないって言ったから…昴さんは私を助けてくれたんだよ』


兄「お前は、それを真に受けるあいつを何とも思わなかったのかよ」


『…え?』


兄「おかしいだろ。

普通、見ず知らずの他人を何日もかくまうわけねえ。

俺や母さんが警察に通報したら、あいつは逮捕されたっておかしくないんだぞ」






確かに…でも、そう思っていたらどうして警察に通報しなかったんだろう。







兄「俺はあいつの秘密を知った。

だからあえて通報はしなかったんだ」



『昴さんの何を知ってるって言うの』


兄「あいつ、ロボットなんだろ?

どうりであんなに強いわけだ。人間なんが勝てるはずねーよ」






衝撃。

まさか知ってるなんて…!

いつ?なんで?兄はどうやってその秘密を知ることが出来たの!?